専門用語は知らなくて
大丈夫です。
必要なのは、
正確な言い方ではなくて、
「これくらい」、
を一緒に見られる物です。
理想の質感を言葉にして
ちゃんと伝えたはずなのに、
上がってきたサンプルを触って
「何か違う……」となったこと、
ありませんか?
「しっかりした生地で、
と言ったのに、
ただ硬くてゴワゴワしている」
「上品な落ち感がほしかったのに、
テロテロして安っぽく見える」

この「何か違う」、
実はあなたの知識が足りないから
起きるわけではないんです。
質感は感覚の話なので、
言葉にした時点で、
どうしてもズレます。
誰が言っても、
誰が受けても起きる、
構造的なズレです。
だから私たちは、
言葉を重ねるより、画像を1枚、
できれば「理想に近い服を1着」を
見せてもらうようにしています。
そのほうが早いですし、何より、
サンプルが上がってきたときに
「こんなはずじゃなかったかも」
と思わずに済みます。
生地選びの段階で、
ここをきちんと合わせておきたいんです。
この記事では、
現場で実際にやっている素材の伝え方を、
できるだけ素のまま書いてみます。

1. 「しっかりしたツイル」
と言われたら、
何を思い浮かべますか?
質感は、言葉にした時点でズレます。
基準は言葉ではなく、
物で共有するのが確実です。
少し考えてみてください。
「しっかりしたツイル
(斜めの織り目が入った生地)」
と聞いて、
どんな生地が浮かびましたか?

チノパンのような、
ハリのある厚めの綿。

そう思った方は多いと思います。
ところが、
依頼した方が求めていたのは、
トレンチコートのような、
薄手で落ち感のあるレーヨン混でした。

同じ「しっかり」でも、
頭の中にあるものがまるで違います。
結果、生地スワッチ(生地の見本切れ端)
を取り直して、数週間かかる。
こういうことは、
現場では珍しくありません。
「綿ブロード」ひとつ取っても、
シャツ用の薄くパリッとしたものから、
少し肉感のあるものまで幅があります。
無理に調べた言葉を使うほど、
お互いの解釈がずれていくことがあります。
なので、
専門用語は知らなくて大丈夫です。
必要なのは、正確な言い方ではなくて、
「これくらい」を一緒に見られる物です。
生地は、
いちばん最初に決めるところです。
ここがずれたまま進むと、
サンプルを手に取った瞬間に
「あれ、思っていた感じと違うかも」
となってしまいます。
それは、作る側としても、
とても悲しいことです。
だから、生地選びの段階で、
いちばん時間をかけたいと思っています。
2. プロでも、最初は
「画像1枚」から始まります
生地選びは、
最初から細かなスペックを
指定しなくても始められます。
参考画像で方向性を共有し、
実際の生地見本を見ながら
候補を絞っていく方法です。
意外に思われるかもしれませんが、
大手アパレルや
デザイナーさんからの依頼でも、
最初から糸の太さや重さまで
細かく指定されることは、
あまりありません。
「今季はこういうドレープ感の
シャツが作りたい」
「この写真みたいな光沢と落ち感の生地、
何点か集めてもらえる?」
だいたい、こんな始まり方です。

私たちは、1枚の写真から、
こんなところを見ています。
- ドレープの出方:
落ち感、柔らかさ、体への沿い方
- 光沢と陰影:
天然繊維の自然なツヤか、
化学繊維のクリアな光り方か
- 表面の凹凸:
織り目や編み目の立ち方、
シボ感(細かなシワ状の凹凸)、
起毛感
ちなみに、他社の製品を
そのまま真似する話ではありません。
形も、ディテールも、グラフィックも、
ブランドさんのオリジナルで。
ここで合わせたいのは
「素材感の物差し」だけです。
3. いちばん確かな指示書は、
理想に近い1着
質感を近づけたいなら、
生地選びで迷いにくいのは、
「理想に近い市販の服」を
見せてもらうことです。

「主力商品をもう一段よくしたい」
「古着みたいな
ガシッとした風合いにしたい」
こういうときは、
現物に勝る情報はありません。
もちろん、
デザインを写すためではなく、
素材感の基準を揃えるためです。
お預かりできれば、私たちのほうで
次のようなところを見ていきます。
ここはお客様が覚える部分ではないので、
読み飛ばしてもらって大丈夫です。
- 糸の太さや撚り方
- 生地の目付
(単位面積あたりの重さ)と厚み
- 編み方・織り方
- 首元のリブの張り、
ステッチの細かさ、縫い代の処理
正直、打ち合わせを何時間重ねるより、
現物を手に取ったほうが話は早いです。
お預かりした見本は、
素材の確認が済み次第、
大切にお返しします。
4. まだ形が決まって
いなくても、
画像から始められます
アイテムが未確定でも、
スマホのスクリーンショットで
十分に動き出せます。
「現物はないけど、
SNSで見たこの服の雰囲気がいい」。
それでも大丈夫です。
画像から素材の方向性を考えて、
近そうな生地スワッチを
いくつかお見せします。
そこからは、
触りながら決めていきます。
「これよりもう少し厚く」
「もう少しマットに」
そんなやり取りを重ねるうちに、
ゼロからでも、
だんだん理想に寄っていきます。

ただ、
AIで作った画像は、
生地探しには
少し向いていません
最近は、AIで作った画像を
「理想のイメージです」
と送ってくださる方も増えました。
雰囲気を伝えるには、
とてもいい手段だと思います。
ただ、現時点では、
生地を探す手がかりとしては
難しいと感じています。
理由はシンプルで、
AIの画像は「それらしく見える」こと
が得意な一方で、
実在する生地として
成り立っているかどうか
は別の話だからです。
織り目や編み目がはっきりしなかったり、
光り方と落ち感の組み合わせが、
現実の素材では
あまり見かけないものだったりします。
厚みや重さも、
画像からは読み取れません。
では、
AIの画像は使えないのかというと、
そうでもありません。
シルエットや全体の雰囲気を
共有するには役に立ちます。
生地の質感については、
実際の服の写真や、
手元の1着を一緒に見せてもらえると、
探しやすくなります。
5. 何を用意すればいいか、
ざっくりまとめます
次のものがあると、
打ち合わせがぐっと進めやすくなります。
- 理想の1着
(なければ、実際の服の写真。
AI画像は雰囲気用として添えてください)
- 「ここは近く、ここは変えたい」のメモ
(例:厚みはこの服くらい。
でも光沢は少し控えめに)
- 着たときの理想の見え方
(例:肩がすとんと落ちる感じ/
体のラインを拾わない張り感)
- 生産枚数と販売価格の目安
(わかる範囲で)
全部埋まっていなくて構いません。
わからないところは空欄のままで、
そのまま見せてください。
「ここは迷っています」という情報も、
私たちにとっては立派な手がかりです。

6. 質感が決まったあとは、
どこでいくらで作るか
の話です
質感を読み解いたあとに待っているのは、
「どの生産背景で、いくらで形にするか」
という現実の話です。
同じような厚手の綿生地でも、
国内で手配するのか、
韓国の現地市場から
小ロットで仕入れるのか、
中国でまとまった数量を
編み立てるのかで、
原価も納期も大きく変わります。
さて、あなたのブランドなら、
どれが合うと思いますか?
ここは、
ブランドさんの状況によって
答えが変わるところです。
だから、
一緒に考えたいと思っています。
ふわっとしたイメージを、
実際に手で触れられる素材へと
近づけていく。
そして、
ブランドの予算や生産数量に合わせて、
無理のない製造方法を考える。
DESIGNLAB.では、
そんな生地選びの段階から、
商品づくりを一緒に進めています。
「トレンドやデザインのアイデアを、
『ただの構想』で終わらせるか、
『売れる商品』として形にするか。
DESIGNLAB.は、
生地選びからパターン作成、
小ロット生産まで、
あなたのブランドの“モノづくり”を
一緒に形にします。

アパレルOEM・小ロット生産の
ご相談ならDESIGNLAB.へ
DESIGNLAB.(デザインラボ)では、
オリジナルアパレルの企画・
パターン作成・サンプル製作から、
国内・海外での量産(1型50枚〜)までを
一貫してサポートしています。
「既存商品の素材を見直して、
もう少し品質を上げたい」
「次のシーズンでは、
生地の質感や風合いを改善したい」
「サンプルと量産品の風合いを
できるだけ揃えたい」
「手持ちの服や参考画像をもとに、
理想の素材感を再現したい」
ブランドの立ち上げから、
今ある商品のブラッシュアップまで、
まずはお気軽にご相談ください。
※量産(1型50枚〜)を前提とした
企画・生産サービスです。
サンプル作成のみのご依頼は
お受けしておりません。
※初回のご相談・概算見積もりは無料です。
具体的な生地提案やサンプル手配は
要件確定後に進行いたします
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📞 お電話でのご相談もお気軽にどうぞ
お客様専用ダイヤル:
03-6812-6913
(平日 10:00〜18:00)







