赤ちゃん服のホルムアルデヒド検査と「移染」対策。法律をクリアするプロの生産管理

この記事は、
赤ちゃん・キッズ用品を

安全に量産したい、
本気の法人・事業者様

に向けて書いています。


検査をはぶいて安さだけを求める発注、
法令対応に必要な工数を負担できない
案件には、対応しておりません。

ベビー服やスタイなど、
出生後24か月までの小さな子どもが使う
製品をつくるとき、
いちばん厳しくチェックされるのが
「有害物質(遊離ホルムアルデヒド)」
のルールです。

大人服と同じ感覚でつくり、
そのまま保管してしまうと、
生地そのものが基準を満たしていても、
保管環境などによって周囲から
ホルムアルデヒドの影響を
受けることがあります。

アパレルの生産・流通現場では、
こうした二次的な汚染を

「移染」と呼ぶことがあります。

※この記事は、厚生労働省が定める「有害物質を含有する家庭用品の規制に関する法律施行規則」と、カケンテストセンターの実際の試験成績書をもとに、DESIGNLAB.の生産現場での対応を交えてまとめています。

【結論】

赤ちゃん用品のホルムアルデヒド基準は、
「吸光度差0.05以下
 (または16μg/g以下)」
という、
とても厳しい法律の壁があります。
事故を防ぐには、
生地の検査をクリアするだけでは
足りません。

「大人服と縫う場所を分ける」
「きれいな空気の中で仕上げる」
「仕上げてすぐに専用の袋で包む」
という物理的な管理体制まで組んで、

はじめて安全といえます。

目次

1. 現場で本当に
起きていること
見えない汚染「移染」

肌着や中衣をつくるとき、
現場でいちばん怖いのは
「目に見えない有害物質の二次汚染」
です。

  • 生地は合格だったのに、
    製品になってから引っかかる
    染め工場では基準をクリアしていた生地でも
    縫製工場や倉庫に置きっぱなしにしていると
    まわりの大人服や
    段ボールから成分を吸ってしまい
    基準オーバーになることがあります。
     
  • パーツの組み合わせが落とし穴になる
    表地・裏地・メッシュ・テープなど、
    いろいろな資材を組み合わせる製品は
    そのうちの1つ(芯地やテープなど)に問題が
    あるだけで製品全体が基準アウトになります。

2. なぜ事故が起きるのか
~仕組みで理解する~

「気をつけて縫います」
という気持ちだけでは
現場では通用しません。
汚染が起きる仕組みは、次のとおりです。

  • 空気に溶けやすく、繊維に吸いつきやすい
    ホルムアルデヒドは気化しやすく、繊維に
    とても吸着しやすい成分です。
    管理されていない部屋に長時間置くだけで、
    赤ちゃん基準を超えてしまうことがあります。
      
  • のりやプリントの樹脂にひそんでいる
    シワ防止加工や、プリントの樹脂、芯地の
    接着剤などに含まれる微量の成分が、湿気や
    アイロンの熱で出てくることがあります。
      
  • 段ボールや倉庫にも原因がある
    完成した服を入れる段ボールの接着剤や、
    倉庫の環境から成分を受けてしまうケースも
    見られます。だからこそ、仕上げてから
    納品するまでの保管方法まで、あらかじめ
    設計しておく必要があります。

3. 数字で見る判断ライン
乳幼児用と一般衣料では
基準が違う

ホルムアルデヒドの基準は、
すべての衣料品に同じ数値が
適用されるわけではありません。

特に出生後24か月以内の乳幼児用として
規制対象となる繊維製品には、
厳しい基準が設けられています。

実はこの基準、
対象によって3段階に分かれています。
ここをあいまいにしたまま検査すると、
まちがった数値で
安心してしまう危険があるので
しっかり区別してください。

対象主な品目基準位置づけ
赤ちゃん用(生後24か月以内)おしめ、よだれ掛け、下着、寝衣、中衣、外衣、帽子、寝具など吸光度差0.05以下

(または16μg/g以下)
厚令第34号による法律上の基準
直接肌にふれる大人・子供用品下着、寝衣、手袋、靴下、足袋など(赤ちゃん用を除く)75μg/g以下厚令第34号による法律上の基準
それ以外の一般衣料ジャケット、コート、パンツ、シャツなど300μg/g以下が目安通商産業省繊維雑貨局長通知(昭和47年7月20日 47繊局第569号)にもとづく業界の自主基準(法律そのものの強制対象ではありません)

つまり、
赤ちゃん用だけが「吸光度差」という
光の吸収量で判定され、それ以外は
「溶け出した量(μg/g)」で判定される、
まったく違うものさしが使われている、
ということです。
この違いをきちんと分けて
説明できるかどうかが
プロと素人の境目です。

  • 赤ちゃん用で基準クリア(実測値0.01など)
    赤ちゃん向け製品として、安全に出荷判定へ
    進めます。仕上げ後すぐに、密閉した個包装へ。
     
  • 基準を超えた場合
    その場で出荷ストップです。原因の資材を
    さがし、洗い加工で数値を下げられるか
    テストするか、生地をすべて差し替えます。
カケンテストセンターによる遊離ホルムアルデヒド試験の品質検査報告書(厚令第34号乳幼児基準適合
カケンテストセンターによる遊離ホルムアルデヒド試験の成績書例。厚生省令第34号が定める赤ちゃん用繊維製品の基準に適合した結果です。

4.検査現場:
サンプルを切り分けて
確認する

DESIGNLAB.では、
「うちは大丈夫」という思いこみだけで
進めることは絶対にしません。

できあがった製品であっても、
第三者の試験機関に持ち込んで
資材ごとにバラバラに切り分け
量産の前に数値をはっきりさせます。

量産前の完成サンプルから試験片を切り抜いた破壊検査・品質管理の様子
完成サンプルからの試験片採取 量産の前に、あえて完成サンプルを切って生地を取り出します。表地だけでなく副資材まで確認することで、量産に入ってからのリスクを早い段階でつぶします。

メッシュ生地やプリント加工パーツを個別に切り出して行うホルムアルデヒド検査サンプリング
メッシュやプリント部分も、ひとつずつ確認 表地だけでなく、メッシュ素材やプリント部分もハサミで切りとって、別々に検査へまわします。パーツ単体からのリスクを、根元からつぶしておく作業です。

5. 見過ごせない
経営リスク基準を
守れなかったときのツケ

もし、
ホルムアルデヒドの基準を超えた服が
お店に並んでしまったら、
会社が受けるダメージは
「服の原価」だけではすみません。

  • 回収・是正対応のコスト
    全国のお店からの引き上げ送料、返品・返金の
    手間、商品を廃棄する費用まで含めると、
    回収範囲によっては大きな損失につながります。
     
  • ブランドの信用が落ちる
    行政対応や公表、取引先への報告を
    求められることがあり、ブランドの社会的な
    信用に与える影響は小さくありません。
     
  • 売り場を失う
    モールや百貨店との契約によっては、
    出品停止や取引の見直しにつながる
    おそれがあります。

「量産の前に第三者機関で検査する」
「仕上げたらすぐに個包装する」
このふたつは、
ブランドと消費者を守るための
欠かせない管理措置です。

6.DESIGNLAB.
で行っている
乳幼児向け製品の
品質管理

チェック項目丸投げメーカー・安価工場DESIGNLAB.の現場体制
ルールの理解「大人服と同じライン」で一緒に縫ってしまう赤ちゃん用の特性に合わせて、工程・保管場所を分けて運用する
検査のやり方「安全な生地だから平気」と検査せず進める第三者試験機関で「基準に適合している」という数値の裏づけを必ずとる
保管と梱包段ボールにそのまま詰めて、環境からの影響を放置する仕上げてすぐに厚手の袋で個包装し、移染のリスクを下げる
パーツの管理表地しか見ず、芯地やテープの汚染を見落とす色や資材の違いまで含めて、製品全体のリスクを管理する

7. DESIGNLAB.
の取引条件

すべての製品に大掛かりな検査が
必要なわけではありません。
ですが、赤ちゃんの肌着や
法令に関わる製品のように
『絶対に外せないポイント』
がある場合、
私たちは安易な手抜きや
安請け合いはいたしません。

私たちが大切にしているのは、
それぞれのブランドが目指す
デザインの自由度と、
守るべき安全基準のバランスです。

つくりたいアイテムの特性や
販売先にあわせ、
必要な工程だけをムダなく
一緒に組み立てていきます。

  • 法人・事業者様の量産を中心に承っております。
     
  • 生産ロット
    国内・韓国生産は1型50枚〜
    中国生産は1型100枚〜(総額50万円〜)
     
  • 品質の進め方
    赤ちゃん用品などの法規制(厚生省令第34号)に
    関わる製品では、第三者試験機関での
    データ確認や個包装などの管理体制を
    しっかり敷いて進行します。
    一方、一般的なアパレルやグッズの場合は、
    過剰な検査で縛るのではなく、アイテムの
    用途や素材の特性に合わせて
    必要な確認だけを柔軟に設計します。

※DESIGNLAB.では、
赤ちゃん用品にかぎらず、
一般的な
大人服やグッズをつくる際にも、
用途や販売先の基準、
素材の特性に応じて、
必要な試験項目と
品質管理の方法を
ひとつずつ設計して
ご提案しています。

トレンドやデザインのアイデアを、
『ただの構想』で終わらせるか、
『売れる商品』として形にするか。
DESIGNLAB.は、
生地選びからパターン作成、
小ロット生産まで、
あなたのブランドの“モノづくり”を
伴走サポートします。

アパレルOEM・小ロット生産の
ご相談ならDESIGNLAB.へ
DESIGNLAB.(デザインラボ)では、
オリジナルアパレルの
企画・パターン作成・サンプル製作
・国内/海外(韓国等)での
小ロット生産(50枚〜)までを
一貫してサポートしています。

「まずは1型だけ、小ロットで
 オリジナル服を作ってみたい」

「トレンド生地や東大門市場の素材を
 使ってアイテムを企画したい」

「パタンナーや生産背景が
 見つからず困っている」

ブランド立ち上げから
既存ブランド・法人様の継続生産、
新規商品開発、生産体制の見直し
についてもご相談いただけます。
まずはお気軽にご相談ください。

👉 【公式】アパレルOEM・
  小ロット生産サービス
  詳細・実績を見る

👉 無料お見積もり・生地提案の
  ご相談フォームはこちら

目次