韓国出張放浪記|東大門のとなり「東廟(トンミョ)」古着市場へ。洋服タグから見えてくること

韓国 東大門東廟の古着市場 

アパレルOEMの生地の仕入れや
生産のリサーチで韓国に出張した際
東大門のとなりにある
「東廟前(トンミョアプ)」の
古着市場に行ってきました。

東廟周辺を歩いていると、
道にはたくさんの古着が積まれ、
有名なストリートブランドの服も
並んでいます。

古着好きの方なら、
時間を忘れて見て回れる場所だと思います。

今、日本でも韓国でも、
古着やリユースの市場は
非常に盛り上がっています。
大手企業が古着店を出店したり、
リユース大手が自社で商品を
作り始めたりもしています。

ただ、
私たちDESIGNLAB.は普段、
アパレルOEMの仕事で生地選びから
パターン、縫製、ネーム、品質表示まで
製品づくりに関わっています。

そのため古着市場へ行っても、
どうしても見てしまうのが洋服の裏側です。

「この縫製はどうなっているんだろう」
「この生地は何だろう」
「このネームは
 どうやって付けているんだろう」

そんな目線で商品を見ていると、
今回は品質表示やブランド表記などに、
少し気になる商品がいくつかありました。

東廟の古着市場 たくさんの古着屋がある

※本記事は、現地で確認した商品の真贋を判定するものではありません。掲載している写真や表示だけで正規品・模倣品を断定することはできませんので、あくまでアパレル製品を見る際の一つの視点としてお読みください。

目次

これは韓国を批判する話ではありません。
模倣品や真贋があいまいな商品の流通は、
日本の古着屋やフリマアプリでも見られる
業界全体の課題です。

値段の安い古着に後から
ロゴやタグを付けて高額化する手法は、
一般論としてリスクが指摘されており
東廟に限った話ではありません。

古着を見ていると、
ついブランドロゴやネームに目が行きます。

しかし、
アパレル製品にはブランドネーム以外にも
さまざまな情報があります。

たとえば、

  • 品質表示
  • 素材表記
  • 洗濯表示
  • 縫製仕様
  • 品番
  • ブランドネームの縫い付け方
  • フォントや文字表記

などです。

もちろん、
これらの一部分に
違和感があるからといって、
それだけで正規品ではない
と判断することはできません。
製造年代や販売された国・地域によって
仕様が異なることもあります。

今回まわった中で、
品質表示の日本語や縫製仕様
ブランド表記などに違和感があり、
その場で
正規品かどうか確認できない商品が
多くありました。

特にスポーツブランドや
イヴ・サンローラン、
ラルフローレンでは、
そうした違和感のある商品が
目立ちました。

販売目的で仕入れる場合は、
専門的な真贋確認や仕入先の証憑確認が
欠かせないと感じます。

販売を目的として
海外で古着を仕入れるのであれば、
ブランドネームだけを見て判断せず、
商品の来歴や仕入先を含めて
確認することが大切だと思います。

中古衣料市場では、
無地の古着に
ブランドのロゴやタグを後付けする、
表示を改変するといった手法により、
商品の来歴や正規性が判断しにくくなる
リスクが指摘されています。

市場で高く売れるのは
「無地の古着」より
「有名ブランドのロゴが付いた古着」
であるため、
こうした改変が起こりやすい構造が
あるとされます。

外観上のロゴだけでなく、
品質表示、縫製仕様、品番、付属書類、
仕入先情報まで含めて
確認する必要があります。

確認ポイントとしての「日本制」表記

東廟の古着市場で見つけたBAPE風Tシャツの外観

実際にラックにあった人気ストリート
ブランドのTシャツの裏を確認すると、
次のような点が目に留まりました。

  • 漢字が中国でよく使われる
    「簡体字」になっている
  • 「日本」ではなく「日本
    と表記されている
  • 洗濯表示のマークや注意書きの並び方が、
    見慣れた日本仕様と少し異なる
東廟の古着市場で見つけたBAPE風Tシャツの品質表示タグ、日本制の表記

アパレルOEMの仕事では、
こうした品質表示も製品をつくるうえで
重要な工程のひとつです。

素材の混率や原産国、洗濯表示など、
商品を販売するために必要な情報を
確認しながら表示内容を決めていきます。

そのため普段から品質表示を見ていると、
古着を見ていても、
こうした小さな違いが気になります。

ただし、繰り返しになりますが、
こうした表記は、
正規品かどうかを追加確認する
きっかけにはなりますが、
それだけで真贋を
断定できるものではありません。
年代や販売地域、
正規流通時の仕様差といった
可能性もあります。

気になる点を見つけたら、
それを「偽物の証拠」とするのではなく、
さらに確認するためのきっかけ
として考えるのが適切です。

東廟の古着市場で見つけたラコステ風カーディガンのタグ、ファフリカの表記

別のラックで、
ラコステのカーディガンを見つけました。
タグには、
かつてラコステの日本代理店だった
会社の名前が書かれています。
よく見ると「ファブリカ」ではなく
「ファフリカ」となっており、
濁点が一つ抜けている点に
違和感を持ちました。

この表記が正規のものか
後から付け替えられたものかは、
メーカーや専門鑑定での確認が必要です。

東廟の古着市場で見つけたラコステ風カーディガンのタグ、ファフリカの表記

知っている会社名が書かれているから
大丈夫

と判断するのではなく、
販売目的で仕入れるのであれば、
必要に応じて
ブランド権利者や正規販売店、
専門の鑑定サービスなどへ
確認することが大切です。

海外で古着を購入して、
日本のECサイトやフリマサービスなどで
販売する方もいらっしゃると思います。

事業として仕入れるのであれば、

「その商品が本物に見えるか」

だけではなく、

「どこから仕入れた商品なのか」

まで管理する

という考え方が重要です。

ブランドネームだけではなく、
品質表示、縫製、品番などを確認する。
そして可能であれば、
仕入先の情報や取引記録、
輸入時の記録なども残しておく。

これは古着に限らず、
海外から商品を仕入れて
日本で販売する場合に
考えておきたいポイントです。

特にブランド品については、
真贋について
十分な確認をせず販売してしまうと、
購入者との返品・返金トラブル
だけでなく、
知的財産権に関する問題に
つながる可能性もあります。

また、
日本への模倣品の輸入については
制度上の規制がありますので、
海外から商品を仕入れる場合には
税関などの最新情報を
確認することも重要です。

私たちDESIGNLAB.は、
生地選びや糸の指定、
縫製や品質タグの管理まで、
実際に現場を見ながら
ものづくりをしています。

だからこそ、
こうした市場の隅にある
小さな違和感からも、
確認すべきポイントが見えてきます。

東廟を歩いていて面白かったのは、
古着そのもの以上に、
一着の洋服にどれだけ多くの情報が
詰まっているのか
を改めて感じられたことでした。

表から見える
デザインだけではありません。

生地があり、
縫製があり、
ブランドネームがあり、
品質表示があり、

それぞれに役割があります。

私たちDESIGNLAB.でも、
アパレルOEMのご依頼をいただく際には、
単に服の形をつくるだけではなく、

生地の選定 → パターン作成 → サンプル → 縫製 → ブランドネーム・品質表示 → 検品 → 納品

といった工程を経て
商品を完成させています。

普段その工程に関わっているからこそ、
古着市場へ行っても
ブランドロゴだけではなく、
その裏側を見てしまうのかもしれません。

DESIGNLAB.では、
韓国の生地やアパレルについて
BLOGでたびたびご紹介しています。

韓国へ足を運ぶ理由も、
単に
「韓国ファッションが流行っているから」
ということではありません。

実際に現地へ行って
生地や製品を見ることで、

「今、どのような素材が
 流通しているのか」

「日本の商品づくりに
 使えそうな生地はあるか」

「韓国で生産するメリットは
 どこにあるのか」

といったことを確認しています。

今回は少し寄り道をして
東廟の古着市場をご紹介しましたが、
こうした場所を見ることも、
アパレルのものづくりを考えるうえで
面白い経験になりました。

東大門で生地を見て、
工場や市場を見て、
ときには古着も見る。

同じ「服」でも、見る場所を変えると
いろいろな背景が見えてきます。

また韓国出張で面白い素材や
ものづくりを見つけたら、
このBLOGでご紹介したいと思います。


既製品のボディに
ロゴをつけるだけでは出せない、
圧倒的なこだわりと品質。

国内外の生地手配から
オリジナルの型紙起こしまで、
妥当なコストと確かな品質管理で
小ロットから実現できるのが
DESIGNLAB.の強みです。

DESIGNLAB.では、
国内・韓国・中国
などの生産背景を活用し、
法人・ブランド様の
オリジナル商品製作を行っています。

既製品へのプリントだけではなく、
生地選びやオリジナルパターンの作成、
ブランドネーム・品質表示、
量産、検品まで、
商品に合わせた生産方法を
ご提案しています。

「生地やシルエットから
 オリジナルで商品を作りたい」

「現在の生産先を見直したい」

「韓国の生地を使って商品を作りたい」

といったご相談も承っております。

継続的な商品展開や、
一定数量以上の量産をご検討の
法人・ブランド様は、
DESIGNLAB.までお問い合わせください。

GEEK PENGUIN株式会社 / DESIGNLAB.
お問い合わせはこちら

営業直通窓口:03-6812-6913

目次