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商品を購入後の色落ち、破れ、毛玉の発生をある程度予測する方法!!

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生地検査の結果を見て生地の特性を考える

生地検査とは生地の堅牢度(耐久性など)を
JIS基準をもとに第三者機関で検査を行って
作成してもらった検査書です。

 

品質が気になるお客様には生地の堅牢度を
お調べしております。

堅牢度とは…?
生地の丈夫さを意味します

 

この生地の検査書は
商品を百貨店で展開する場合や
大手のセレクトショップさんへ納品する場合
など必要になることがあります

カケンテストセンタ―

検査機関であるカケンテストセンターの
ホームページに詳しく記載があります。

 

 

検査を行うと
生地の強さそれぞれの項目に対して
1から5の数字で9段階の基準で評価されます

まるで生地の通信簿のようです。

⇓このような表です

 

この生地検査結果、合格点は何点か
検査機関が出す平均的な基準があります。

しかしこれが絶対条件!
というわけでもありません。
お店によって基準は違っていて
高い基準の店もありますし
反対に低い基準の店もあります。

この数値を確認して商品の作り方や
生地の使い方、取り扱い方などを決める
ことが多いです。

 

生地の色落ちは多くの方が気にする問題です。

生地検査の項目の中でも特に

「洗濯や汗、摩擦」の箇所で判断します。

これらの項目の数値を見て検査結果の
数値があまり良くない場合には
洗濯ケアラベルの方に

たとえば
色が落ちやすい生地に関しては、
「淡色のものとの洗濯をさけ、
淡い色の衣類やバッグなどの
合わせてのご使用も避けてください」
というような注意書きして対応します。

(デザインラボのオリジナル商品作りでは
全てのお客様の製品に洗濯ケアラベルを
無料でお付けしております)

 

摩擦は
検査対象の生地が製品になったときに
着用でほかのものと一定時間
こすった状態が続いたときに
色が落ちてしまうという点数です。

 

摩擦の中に乾摩擦と湿摩擦がありますが
感摩擦は乾いた状態で色移りしてしまう。
湿摩擦は湿った状態で色移りしてしまう。

 

摩擦の点数が悪い生地で製品を作ると
厄介な問題が起こることがあります。

たとえば、白のソファーに
黒い色味のパンツで座り続けていたら
ソファーが黒くなってしまったり

またバッグに使った生地に
色落ちが出る場合、
着ていた白の洋服にバッグの色が
移ってしまうような状態です。

湿摩擦の点数が悪いものは
洗濯中などで生地が濡れいてる状態のときに
白のものと絡み合ってしまった場合
色移りしてしまうことがある

点数が低いとこのようなことが
起こりやすいことがわかります

 

検査結果で「摩擦」の点数が
悪かった場合でも
生地によっては改善をする方法はあります。

別途費用はかかりますが
どうしてもその生地を
使わなければならないとき、
様々な方法で再加工しなおします。

 

たとえば生地の色落ちの点数が悪い場合には
生地を溶剤で洗い
余計な染料を落としたりします。

色落ちを止める加工をしている
専門の業者もあり、
生地の改良は難しくはなくなってきました。

ちなみに、
各生地検査項目の点数が最初から悪いと
分かっていて作られる生地も存在します。

それは点数の悪さを生地の「風合い」として
楽しむ要素がある生地です。

例えばデニム生地は確実に色落ちします

デニム好きの皆さんは購入後にも
洗濯を重ねたり着用による摩擦で
どんどんと味を出していくことを
楽しみますよね?

そういう生地もあるので
点数が悪い生地は使い物にならない!
ということではないですよ。

 

今回は色落ちのことを
メインにお伝えしましたが
生地が破れやすいとか、伸びやすいとか
縮みやすい、毛玉ができやすい
などもわかります。

もちろん生地自体を見たり
生地の混率を確認したりすることで
判断できるものもありますので、
生地選びのときは気をつけて選べば、
問題の起こりにくい生地での
商品作りはできます。

~ DESIGNLAB.で出来ること ~

 

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