「今から冬物アウターを
最短で作れますか?」
「ASAP(可能な限り早く)
でお願いします」
アパレルOEMの現場で、
毎年必ず届くこの質問。
大手企業からも、新規ブランドからも、
メールの末尾には必ずこう書かれています。
「ASAP」と。
こんにちは、
DESIGNLAB.(デザインラボ)です。

私たちは、
アパレルのOEM生産やODM、
生産ディレクションを含む
オリジナル商品作りの
トータルサポートのほか
韓国生地の仕入れ代行を行う
韓国生地しいれぺんぎんでりばり~
を運営しています。

アパレルOEMの現場から見てきた
オリジナル商品作りの情報を
デザイナーや新興ブランドの皆さんに
向けてお届けします。

結論から言います。
この時期から
冬物アウターを
最短納期で作るのは、
ほぼ不可能です。
言い方を柔らかくする意味もないので、
本音でお伝えします。
なぜ無理なのか、そしてどうすれば
最短スケジュールが可能になるのか。
アパレルOEM生産の裏側を
すべてお話しします。
なぜ今、
アパレル業界でQR生産
(クイックレスポンス)
が増えているのか
最近、多くのアパレル企業が
QR生産(クイックレスポンス生産)に
一部移行しています。
これは、
市場の反応を見てから
2~3週間で追加生産する
「最短納期」での量産体制です。
QR生産が可能になる4つの条件
ただし、
この最短スケジュールが
成立しているのは、
以下の条件が揃った
一部の企業だけです。
- 在庫生地がすでに確保されている
- 型紙・仕様書が完璧に固まっている
- 追加発注の可能性を事前に工場と共有している
- 工場と密なコミュニケーションと信頼関係がある
言い換えれば、
初見で
「アウターを最短納期で作れますか?」
というのは、初めて入った店で
裏メニューの特盛を頼むくらい
無謀な話なのです。
「昔はアウター3週間・
ニット2週間で作れた」
それは奇跡ではなく、
準備の成果
実際に、
以前は驚異的な最短納期で回せていた
時期がありました。
私自身が経験した中でも、
特定の取引先では以下の納期を
実現できていました:
- アウター:3週間
- ニット:2週間
これ、本当にできていたんです。
事実です。
ただし、
これが可能だったのは
関係性と条件が完璧に揃ったときだけ
でした。
最短スケジュールを実現していた
企業の「見えない準備」
- 工場側が追加発注を前提にラインを少し空けていた
- 使用する生地の存在を事前に共有していた
- 型紙・仕様が完全に固定されていた
- 即決できる信頼関係があった
- 年間を通じて安定した発注をしていた
つまり、
「昔できた=今も誰にでもできる」
ではありません。
むしろ逆で、
条件ゼロの状態で
同じ最短納期を望むのは
完全に無理筋です。
今、冬物アウターを
「突然」最短で作れない
3つの決定的理由
① 冬物の売れる期間が短すぎる
(在庫リスクが極大)
冬物アウターが良く売れるのは、
11月から1月のたった2〜3ヶ月です。
- 納期が遅れると売り場は一瞬で春物に切り替わる
- 在庫リスクが最も高いアイテム
- アパレル各社が「一番扱いづらい商材」と認識
当然、生産背景側も怖いのです。
最短納期での無理な量産は、
在庫の山を生むリスクと隣り合わせです。
② 素材も工程も”重い”
(アウターは難易度MAX)
冬物アウターは、
軽いTシャツとはまったく別次元です。
- 防寒素材の在庫が少ない
(特殊素材は在庫確保が困難) - 重衣料は工程が複雑
(切り替え・芯地・副資材が多い) - ラインの段取り替えに時間がかかる
そのため、突発で「ASAP」と言われても、
物理的に最短スケジュールに
入れられないのです。
③ 生産キャパが”来シーズン向け”
で全部埋まっている
冬物は、年間の中でも
最も計画生産が重視されるアイテムです。
工場の生産枠は、すでに”予約満席”
のような状態であることも。
優先されるのは、こんな案件だけ
- 長年取引のある企業からの追加発注
- 売れ筋商品で確度が高い案件
- 事前に生地を押さえていた案件
初回の依頼や、
準備がゼロの案件には、
最短納期の枠は回ってきません。
正しい考え方:
「今シーズンの最短納期」
ではなく
「次の冬に勝つ準備」
をすること
冬物アウターは
難易度の高いアイテムですが、
準備さえ整えておけば
一気に勝てる商材でもあります。
勝つために必要なのは「早めの準備」
- 企画を早期に共有する
(シーズン前に方向性を決める) - 使用素材を事前に決めておく
(生地の在庫確認を済ませる) - 追加発注の動線を工場と構築
(信頼関係を築く) - 仕様をブレさせない
(型紙・仕様書を固定する) - 年間でコミュニケーションを積み上げる
(単発ではなく継続取引)
これができている企業ほど、
翌年は最短納期が可能になり、
売上も伸びます。
最短スケジュールは
偶然の産物ではありません。
準備の積み重ねで勝ち取るものです。
まとめ:
今から冬物アウターを
最短で作るのは難しい。
でも、
来年に向けた準備を始めれば
「勝てる企業」になれる
今シーズンから冬物アウターを
最短納期で量産するのは、
正直かなり難しい
でも、
来年に向けた準備を始めれば
“勝てる企業”になれる
冬は必ず来ます。
そして、
アウターが売れる時期は必ず訪れます。
問題は、
そのタイミングに商品が
間に合う体制を作れるかどうか。
最短納期を求めて苦しむ企業ではなく、
最短スケジュールが可能になる準備をして
成功する企業になる。
その第一歩を、
今シーズンから静かに始めていくことが、
来年の売上を確実に変えます。
【追記】DESIGNLAB.では、
QR生産の”準備段階”から
サポートしています
正直に言えば、
私たちもQR生産自体は
積極的には推奨していません。
リスクが高く、
工場との関係性も消耗するからです。
ただ、
「売上を作りたい」
という経営者の気持ちは
痛いほどわかります。
だからこそDESIGNLAB.では、
「来シーズンから最短納期が
可能になる体制づくり」を
一緒に設計します。
具体的なサポート内容
- 生産サイドとの関係構築の仕方
- 企画の共有タイミングの最適化
- 生地選定の優先順位づけ
- 仕様の固め方とブレない運用方法
- 年間スケジュールの組み立て
こうした”見えない準備”を整えることで、
結果的に最短納期が可能になり、
機会損失を減らせる企業に成長できます。
「今シーズンは間に合わないけど、
来年は勝ちたい」
そう思われた方は、
ぜひ一度ご相談ください。
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