「小ロットで
テスト販売してから、
売れたらすぐに
追加したい」
「在庫リスクを
抑えながら、
最短納期で回したい」
アパレルブランドを運営する方なら、
誰もが一度は考える
理想的な生産戦略です。
しかし、小ロット生産と
QR生産(クイックレスポンス生産)を
組み合わせた戦略は、
タイミングと進め方を間違えると
大きな機会損失につながります。
こんにちは、
DESIGNLAB.(デザインラボ)です。

私たちは、
アパレルのOEM生産やODM、
生産ディレクションを含む
オリジナル商品作りの
トータルサポートのほか
韓国生地の仕入れ代行を行う
韓国生地しいれぺんぎんでりばり~
を運営しています。
アパレルOEMの現場から見てきた
オリジナル商品作りの
リアルな情報をお届けします。
実は、小ロットで作った商品を
最短納期で追加生産するには、
「同じ工場で段階的に発注量を増やす」
「シーズン設計を正しく組む」
という戦略が不可欠です。
今回は、小ロット生産とQR生産の違い、
それぞれのメリット・デメリット、
そして「どう組み合わせるべきか」の
実践的な戦略を、
現場目線で徹底解説します。
小ロット生産とは?
QR生産とは?
まずは定義を整理
小ロット生産とは
発注数量を抑えて生産する方法です。
一般的には50枚〜300枚程度の
少量オーダーを指します。
- 在庫リスクを最小限に抑えられる
- テスト販売で市場の反応を見られる
- 多品種展開がしやすい
- 初期投資が少なくて済む
- 単価が高くなる(スケールメリットがない)
- 工場の優先順位が下がりやすい
- 納期が読みにくい(大ロット案件が優先される)
- 対応できる工場が限られる
QR生産(クイックレスポンス)とは
市場の反応を見てから、
最短納期で追加生産する方法です。
売れ行きを確認後、2〜3週間で
追加オーダーを回す
スピード重視の生産体制を指します。
- 機会損失を防げる(売れ筋を即座に追加できる)
- 在庫の無駄を減らせる(売れるものだけ作る)
- トレンド変化に柔軟に対応できる
- 事前準備が必須(生地・型紙・仕様の固定)
- 工場との強固な信頼関係が必要
- 最短納期には「数百枚単位」の発注量が必要
- 追加発注の可能性を事前共有していないと不可能

「小ロットでテスト→大量追加」
で陥る最大の落とし穴
多くのブランドが、こんな計画を立てます。
「小ロットで50〜100枚作って様子を見て、
売れたら500〜1000枚の大量追加をしたい」
一見、理にかなった戦略に見えますが、
実はここに大きな落とし穴があります。
小ロット生産と大量生産では、
工場側の生産方法が異なります。
| 小ロット | 手作業が多い、少人数ラインで対応 |
| 大量生産 | 効率化された大規模ライン、自動化設備を使用 |
つまり、大量追加する場合は
別の工場や別のラインで生産した方が
コストも品質も安定します。
大量生産に切り替えて
別の工場を探すと、以下の問題が発生します。
- 型紙・仕様の共有に時間がかかる
- サンプル確認からやり直し
- 納期が大幅に伸びる
結果、納期とコストを天秤にかけて
「同じ工場で進行する」選択を
せざるを得ません。
ただし、この方法だと
小ロット対応の工場で大量生産するため、
コストや納期が合わなくなってしまいます。
これはもはやQR生産とは呼べず、
ただの急ぎの大量追加です。

正しい戦略①
シーズン内で段階的に
ロット数を増やす
最も現実的で成功率が高いのは、
シーズンのトップから
計画的に段階を踏む方法です。
(50〜100枚)
シーズン初期に小ロットを投入し、
市場の反応を見ます。
この時、工場に「追加の可能性がある」と
明確に伝え、生地を多めに確保します。
(200〜300枚)
売れ行きが良ければ、
シーズン中盤に中量を追加します。
同じ工場、同じ生地で進行することで
最短納期を実現します。
(500枚〜)
売れ筋が確定したら、
シーズン後半に大量発注。
型紙・仕様は固まっているため納期が早く、
工場との信頼関係もあるため
優先的にラインに入れてもらえます。

正しい戦略②
前シーズンで小ロットテスト
→次シーズンで本格QR生産
【前シーズン(テストフェーズ)】
小ロット(50〜100枚)で
市場の反応を確認し、データを収集。
工場との関係性も構築しておきます。
【次シーズン(本格生産フェーズ)】
前シーズンの売れ筋を、
QR生産しやすい量(300〜500枚)で発注。
生地は追加分も見越して多めに確保。
型紙・仕様は完全固定されているため、
追加発注をQR生産で回す体制が整います。
この方法なら、
前シーズンはリスクを抑えたテスト、
次シーズンは最短納期で
売上を最大化できます。
追加生産の重要ポイント:
「追加は初回生産前でもOK」
【メリット】
◎初回と追加をほぼ同時に納品できる
◎生地を一括確保でき、色ブレリスク減
◎工場も連続生産でき効率的
「予約販売で反応が良い」
「過去データから売れることが確実」
という場合は、
初回ロット納品を待たずに
追加発注をかけるのが非常に有効です。

成功事例:段階的発注の実例
事例①:カットソーブランドA社
6月:5型×100枚(500枚)
7月:売れ筋2型×300枚(600枚)
8月:最も売れた1型×500枚
→シーズン合計1,600枚を販売
事例②:ワンピースブランドC社(追加前倒し)
初回:春物ワンピース300枚
追加:初回生産中に300枚前倒し発注
→初動から600枚在庫確保で機会損失ゼロ
事例③:アウターブランドD社(冬物末期追加)
10月:初回投入
11月末:1回目追加
12月:2回目追加
1月:1月20日納期で最終追加
→競合が在庫切れの中、冬物需要を独占

まとめ
小ロットから大量追加へつなげるには、
生産方法の違いを意識し、
シーズン内で段階的に発注することが
最も現実的な成功ルートです。
最重要は
「シーズン初期に小ロット投入」

在庫リスクを抑えつつ、
最短納期で売上最大化を実現するには、
正しいタイミング設計と
工場との信頼関係構築が不可欠です。
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