デザインラボの企画チームは
いままでアパレル企業さんの商品つくりを
行っていたと以前ブログでも書きましたが
取引先のアパレル企業さんから細かい業務を
委託されていたことで得た知識や経験、そして協力してくれる工場が今のデザインラボを支えています。
アパレル製品の企画・設計
アパレルメーカーのものづくりを
大きく分けますと、商品企画部門、
設計技術部門、生産管理部門があり、
マーチャンダイザー、デザイナー、
パターンメーカー、生産管理担当者が
それぞれ役割を分担しています。
アパレル製品の生産工程のうち、
企画、設計のプロセスは
およそ下に示すフローの通りです。
個人的に思うところは、この作り方だと
ライブ感が足らないような気がしますが、
みなさんはどう思いますか。
企画・生産管理部門・・・
リーダーのデザイナーやMDによる商品企画
情報収集・分析、マーケティング戦略の策定、コンセプトの立案
これはご依頼の前の段階ですが
😄商品企画のきっかけの部分は
みなさんも買い付けや
商品つくりのときに
過去のデータを見ながら
ターゲットを決めたり
イメージとぶれないように
店舗つくりを行ったり
していると思います。
↓
商品化計画
デザイン、色、柄、価格の設定
😄デザインラボでは具体的に
素材やイメージ画像を集めたり、
見積もりを取ったりなど
↓
デザイン画作成
😄デザイン画が描けなくても
イメージ画像をまとめたり、
ラフ画などを準備したりしてみる
↓
サンプルチェック
😄試作は重要です。
購入されるお客様の顔が
一層イメージできるようになる
と思います。
↓
展示会
プレゼンテーション・受注
😄あなたのファン(顧客、
見込み客)の反応をみる。
スタイリングの動画、写真を
SNSに投稿してみるなどの行動。
いまはすぐにできますよね。
いままでのアパレル企業さんの
企画方法でライブ感が足らない
と思ったのはここです。
↓
生産会議
サイズ、数量、納期決定
😄SNSを利用して
ファンのかたや、反応を
見て数量も決定できます。
↓
縫製工場・工賃決定
↓
生産指図書作成
↓
材料、パターン、縫製仕様書を工場に送付
↓
工程編成・工場内レイアウト
↓
設計・機械類・アタッチメント・ゲージ準備
↓
縫製工程へ
実はデザインラボでは
お客様に行ってもらうことを
商品企画の初期段階のいくつかの重要な決定
に絞って行っていただき
お客様の商品の進行が無理なくすすむように
アシストしております。
上記フローの😄部分がお客様に
行っていただく重要な決定事項です。
フローの中の上の6つのポイントを
決定していただければデザインラボでは
商品つくりをアシストします。
生産技術部門の仕事内容
ここは技術がないと踏み込めない作業です。
デザインラボには専門知識を持ったスタッフがおりますので
安心してご依頼ください。
サンプルパターン作成
↓
サンプル作成
↓
パターンチェック
↓
工業用パターン作成
↓
グレーディング
↓
マーキング
↓
縫製仕様書作成
↓
可縫製試験
↓
生産用パターン作成
↓
先発サンプル作成
↓
工程分析
↓
工場用縫製仕様書作成
↓
縫製工程へ
こちらの工程はデザインラボと工場で
行っています。この部分はたくさんの
店舗をもつアパレル小売業さんでも
アウトソーシングに頼るところばかりです。
デザインラボではメーカーでの経験や
工場との関係があったからこそ
工場との関係をスムースに保っております。
ただ、ひとつ
アパレル業界でもほんのひとにぎりの工場を
除いては、本当に人によるところが多く、
工場の職人の状況次第でスケジュールが
変わったりすることは否定できません。
これからの時代
ただこれから少しずつですが
アパレルも自動化が進むことになると
予想されています。
参考記事
「Sewbots」では22秒でTシャツが1枚つくれる
http://shogyokai.jp/articles/-/433
https://youtu.be/OsSDI8wWAyQ
アパレル生産の自動化が追い風、
島精機が3年後に売上高1000億円の中計発表
https://www.wwdjapan.com/610468
アディダスが3Dプリンターを使った
“未来のスニーカー”の量産を発表
https://www.wwdjapan.com/408715
ナイキが3Dプリントのシューズアッパーを開発
リオ五輪金メダルのキプチョゲが4月に着用へ
https://www.wwdjapan.com/602104
まだまだ作れるアイテムや素材は限られて
いますが人件費のかかる工程の多い作業を
行わなくても3Dプリンターを元にして
オートメーションで作れる日も近い
ということを感じざるを得ません。
大量生産も少量生産も行うことは
できそうですね。ただそのときが
くるまではまではデザインラボは
みなさんと一緒に商品のものづくりが
たのしくできるような仕組みを
つくっていきたいと思います。
引用参考 『しくみ図解シリーズ 繊維の種類と加工が一番わかる』編者 日本繊維技術史センター